綺麗なグラフィックによるニューヨーク描写
本作は、PS5/PS4で発売された。PS4でプレイをしたが処理落ちなど全くしなかった。綺麗かつダイナミックに描かれた冬の雪化粧をしたニューヨークは、圧巻である。まさに映画の中に入り込んだような体験ができる。
ムービー中も選択したスパイダースーツがしっかりと反映されており、スーツの破損部分もしっかりと描写されているところもとても良かった。
新米スパイダーマン流戦闘術
バトルについては、前作を引き継いだ形となっています。そこに追加要素として、カモフラージュとヴェノム攻撃が本作で追加されました。この2つにより、バトルの幅が広がり前作よりも面白くなっている。
カモフラージュは、短時間のステルス機能である。これにより、1つの戦闘で敵に見つからずに全滅させることも可能となっている。
ヴェノム攻撃は、通常攻撃や回避を行うことでゲージが貯まり、それを消費することで発動できる、いわゆる必殺技である。この攻撃で、敵を感電させたり、打ち上げたり、吹っ飛ばしたり状況に応じて使い分けることができる。
これらにより、戦闘バリエーションが増えたので、その人にあった戦闘が楽しめたり、状況に応じて、戦闘スタイルを変えていくことができる。
少しではあるが、バトルスキル、ヴェノムスキル、カモフラージュスキルといった、スキルツリーもある。スキルを獲得すれば、技が増えたり、性能が強化されるので、自分にあった戦闘スタイルを伸ばすことができる。
また、ガジェットと言った道具を使用できる。これにより、ダミーホログラムで敵を翻弄したり、敵を一箇所に集めて、ヴェノム攻撃を仕掛けたりということも可能でる。
少し残念なのは、スキルツリーが物足りないことや、ガジェットも強化できるが、強化が3段階しかなく(その内1回は、ゲーム2周目出ないと解禁されない)内容も使用回数が増える等など、あまり強化した実感が得られなかった。
やっぱり楽しい空中散歩
本作で一番お勧めしたいところは、ニューヨークの街中をスイングで移動することである。オープンワールドとしては、全体のマップは狭いが、ファストトラベルを使用したのは、強制的に使わされる1回のみで、それ以外の移動は全てスイングで移動していた。オープンワールドの課題としての移動が苦になる部分をしっかりと解消している。
控えめなボリュームだが充実な体験
本作の1番残念なところとしては、ボリューム不足だ。メインストーリー呑みでは、10時間くらいであり、全てやり込んだとしても20時間くらいである。
ただ、ストーリーの面白さ、戦闘の楽しさ、また、なんといってもニューヨークをスイングでの移動がとても楽しい、といった充実した体験ができる。
ボリュームに期待している人は注意ではあるが、サクッとゲームをプレイしたい人には向いている。ゲーム初心者がプレイするのにもおすすめできるゲームとなっている。
また、アクションが苦手な人でも、難易度選択が4段階(ゲームクリアすれば、最高難易度が解放され5段階となる)設定されているので、安心してストーリーを楽しむことができるだろう。
本作は続編といった立ち位置ではあるが、プロローグも入っているので、今作から遊んでも問題ない。さらに、PS5を持っているなら前作+DLC3つが同梱されている、アルティメットエディションが発売されており、とてもお得なので、こちらをプレイするのもありだ。
GOODポイン
・圧巻なグラフィック
・スイング移動が楽しい
・映画を見ているかのようなストーリー展開
BADポイント
・ゲーム全体のボリューム不足
・スキルなどのカスタマイズ不足
最後に
ボリュームが不足している箇所を除けば、とても面白いゲームとなっており、ぜひプレイしてみて欲しい。スパイダーマンを知らない人にもおすすめでき、スパイダーワールドの入り口としてもとてもいいだろう。
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